上記の図は、台湾で行われたフレイルに関する研究結果の一部です。
(引用:Xue QL,Clin Geriatr Med.2011:27(1):1-15)
約300人のフレイルもしくはプレフレイルの高齢者は
・コントロール群
・運動群(筋力・柔軟性・バランス・持久力の組み合わせで構成される、個々のフィットネスレベルに応じた在宅運動介入)
・栄養群(適切なカロリー摂取を通じて理想的な体重を維持する)
・運動と栄養の組み合わせ群
の4つにランダムに振り分けられました。
6ヶ月後の測定で、運動群、栄養群、運動と栄養の組み合わせ群は、コントロール群と比較してフレイルスコアの有意な改善が示されています。
また、これらの群では身体機能の複数の指標と、栄養群の精神的健康スコアで有意な改善が観察された、ともあります。
上図のグラフは身体機能指標のうち、下肢の強さを点数化して研究開始時点と比較したもので、
運動と栄養の組み合わせ群で最も大きく改善していることがわかります。