「フレイル」の概念は身体的なものに限りません。
・認知的フレイル:身体的フレイルと認知機能障害が共存(ただし認知症の診断はない)
・社会的フレイル:外出頻度や友人・家族との接触などに関する質問紙より、問題があるとされる場合
・オーラルフレイル:口腔機能が低下し始めた状態で、身体的フレイルのリスクとなりうる
など、さまざまな要素が絡み合って、日常生活に影響が出つつある状態だといえます。
これらを簡易的に評価できる「イレブンチェック」と詳しく評価できる「総合チェック」が
東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授によって考案されました。
イレブンチェック
- ほぼ同じ年齢の同性と比較して健康に気を付けた食事を心がけていますか
- 野菜料理と主菜(お肉またはお魚)を両方とも毎日2回以上は食べていますか
- 「さきいか」、「たくあん」くらいの固さの食品を普通に噛み切れますか
- お茶や汁物でむせることがありますか
- 1回30分以上の汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施していますか
- 日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していますか
- ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速いと思いますか
- 昨年と比べて外出の回数が減っていますか
- 1日に1回以上は、誰かと一緒に食事をしますか
- 自分が活気に溢れていると思いますか
- 何よりまず、物忘れが気になりますか
※「いいえ」(下線の項目は「はい」)の数が多いほど要注意